日本政府が2030年代前半にガソリン車販売禁止を打ち出しました。これは、EUを筆頭にアメリカや中国でもCO2規制による電動者シフトによるものです。
排ガス規制について
排ガス規制によって2ストロークモデルやキャブレター車などが姿を消しました。さらに、ユーロ4および平成28年排ガス規制によりOBDの搭載やキャニスターが義務づけられ、日本仕様のモデルはなくなっていきます。
そして、2020年からユーロ5が導入され、国内でも2020年12月から適用されました。有害物質の削減が必要ですが、ユーロ5への移行で生産終了となるモデルは少なくなるといわれています。
ユーロ6はさらに厳しいものとなる?
年々、排ガス規制が厳しくなるEU。ユーロ6はまだ策定されていませんが、ユーロ5が実施された結果によって排出量や内容が決定するためです。これまでも実現が難しいといわれていましたが、ユーロ6になると「無理だ!」といわれるほど強化される見方が強いようです。
もし今後ユーロ6規制によって、厳しい走行規制ができればガソリン車はそれをクリアするため開発費が高騰し、販売額に返ってきます。そうなると電動バイクのほうが安くなるかもしれません。
また、日本でも50ccバイクはなくなってしまうのではないでしょうか。ただでさえ、排ガス規制により多くの50ccバイクは廃版となりました。メーカーとしても、さらに厳しくなる排ガス規制に加えて、日本でしか販売しない50ccよりはアジアで主流の125ccがメインとなるでしょう。
また、基準に達していないガソリン車は買取価格がつかなくなるといった未来になる恐れがあります。今後の動向を見ながら自分のバイクの相場価格をマークしておきましょう。
電動バイクの時代になる
今後、排ガス規制が厳しくなることで、遅かれ早かれガソリンエンジンから電動モーターに移行していくのではないでしょうか。充電方法や巡航距離など課題は山済みですが、ハーレーダビッドソンが電動バイク「ライブワイヤー」を発売したことから、電動化への動きは加速していくと予想されます。電動バイク普及のため、補助金制度もできました。2030年には電動バイクが一般的になるかもしれません。もしくは排ガス規制を余裕でクリアーできる技術が出来る可能性もありますので、長い目でどのようにバイクが進化していくのか見ていきましょう。