アメリカの電動バイクメーカーであるZero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ)の電動スポーツバイク「ゼロSR/F(エスアールエフ)」。市販される電動バイクの中では大型のモデルで、大型二輪免許が必要です。

ゼロSR/Fの特徴

ゼロSR/Fの最高速は200km/hに設定され、スロットルにあわせて強烈に加速します。ミッションがないので、スムーズに加速していく感じは従来のバイクでは味わえない感覚でしょう。電子制御により、安全性能もぬかりありません。コーナリングでブレーキに集中できるのもメリットです。
ドライブモードはハンドルの手元で切り替えることができ、最高速が120kmに制限された「エコ」、一般走行モードの「ストリート」、荒天時向けの「レイン」、サーキット走行を楽しむための「スポーツ」の4つのモードを備えています。モードごとに加速感や回生ブレーキの効きが違ってくるので、フィーリングが違うものになります。また、カスタムモードもあり、出力やトラックション設定を専用のスマホアプリで設定することが可能です。
タンクに当たる部分が収納スペースになっていて、ヘルメットは入りませんが充電用ケーブルやペットボトルといった小物を収納できます。
全体の車体重量は約220kgと大型バイクの割には軽めの重量ではないでしょうか。

バッテリーについて

14.4kWhのリチウムイオンバッテリーは、最大航続距離は259kmとなっています。充電は100Vと200V(J1772コネクタ)に対応しており、家庭での充電だけではなくSAやPAに設置されている200V充電器でも充電可能です。充電時間は100VLEVEL1で8.5時間、200V(J1772)LEVEL2で4.5時間となっています。
電動バイクと聞くと航続距離や充電時間、最高速度の点で、ガソリン車と比べ優れているといえず、比較対象から外れていました。しかし、SR/Fは電動バイクのデメリットを払しょくしたモデルといえるでしょう。

専用のスマホアプリ

ゼロSR/Fのスマホアプリでは、スロットルの操作状況といった走行ログを取る機能があるので、データを見ながらカスタムモードに反映できます。

価格は税込330万円とかなりのお値段ですが、走行性能や航続距離、希少性から購入を検討してもいいでしょう。試乗車もありますので一度乗ってみてゼロSR/Fの凄さを体験してみることをおすすめします。